イスノキ(ユシギ)の頭部管製作 その2

さて
ぼちぼち製作を始めようかと思っていたところ
先ずはピッコロ用の頭部管の製作依頼がありました
歌口がいじられて良くない状態の頭部管の Tuning と共に
新しい頭部管をユシギで製作して欲しいとのことで
竹澤のピッコロが送られて来ました

この件については
ホームページに載せましたので

以前扱った竹澤のピッコロは
このような接続の形状だったので楽に作れるかな
と思っていたのですが
今回の楽器はこのようになっていました
構造は普通のピッコロとほぼ同じですが
デザイン的には私が以前作っていた初期型に似ています

今回は最近作っているのと同じ形にすることにしました
そこで
各部の寸法を測って
接続部分から作ることにしました
ちゃんとした製図はせずにこんな汚い図面ですが・・
接続用パーツが揃いました

リングは木部の加工が済んでから
現物合わせで位置決めしてからロウ付けします
ちょっときつめの感じがしますが・・
多分大丈夫でしょう (^^;

次はいよいよ木部の加工に入ります





イスノキ(ユシギ)の頭部管製作 その1

沖縄にお住まいの方から
沖縄ではユシギと呼ばれるイスノキで
頭部管がつくれないだろうか・・
というお話がありました

あまり馴染みのない木でしたが
沖縄では良く使われているそうで
三線の棹にも使われているようです

イスノキ
別名 : ヒョンノキ、ユシギ(沖縄)
学名 : Distylium racemosum   
科名 : マンサク科(イスノキ属) 
産地 : 本州南部、四国、九州、沖縄
比重 : 0.90 ~ 1.00         
硬さ : 9             
国産材では最も重くて硬い木の一つ
乾燥時の収縮率が高く、かなり暴れる
乾燥後も割れることがある

・・ということで
少々割れの不安はありますが
製材して送ってくださるということなので
挑戦してみる事にしました

沖縄に二人居られる現代の名工のお一人に頼んで製材してもらった
という材料は
流石にとても綺麗な角材になっていました
ちょっと変わった感じの色合いです

 
取り敢えず加工し易い長さに手鋸で挽いてみました
普段扱っている木に比べて
特に扱いにくいという印象はありませんでした

轆轤挽き(旋盤加工)でも
それほど硬いという印象はありません
あとは割れずに最後まで加工できれば良いのですが・・・

ピッコロの接続調整

コラボタイプをお買い求めいただいたのですが
接続が緩いということで
調整することになりました

コルクのキャップ部分が緩いので
以前用意しておいた銀の薄板を丸め
キャップの内側に貼り付けることにしました
ついでに
銀管との接合部も緩かったので
銀管を切って外周を削り
芯金に入れて叩いて広げて隙間を埋めることにしました



板の厚さは約 0.1㎜ 程度で
合わせてみるとピッタリでした

ところが
接着した後に確かめると
少々きつめになっていました!
接着剤が間に入ることで
ごく僅かに内径が狭まることは予想していたのですが
さらに
銀管とキャップの中心のずれが生じて
部分的に狭い箇所ができてしまったようです
修正可能なようにシェラックを使用しているのですが
他の部分との兼ね合いと
より強固にするために他の接着剤も併用してしまった為
熱して外すことはせずに
貼り付けた銀の狭い部分を削ることにしました

初めは小さなヤスリとペーパーで削ってみたものの
急遽細いナイフを作ることにしました

1.5mmの隙間にも入るのでこれからも重宝しそうです



なんとか出来上がりました




 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e