今日の工作

刃物(エンドミル)の高さだし用の治具を作ってみました。
今まで、ワーク材の表面に刃先を落として仮止めし、0ポジションに設定して少し上げてからしっかりと固定して、更に切削開始位置まで Jog で移動・・・と云う手順でセットしていたのですが、結構面倒くさい!
手元にぴったり 20mm 角のアルミの正立方体(ノギスでは 20.00 としか読めない)が有ったので、20mm の切削開始位置で刃物をセットする事にしました。
 
アルミのサイコロにタップを立てて端子をネジ止めし、刃物をワニグチクリップで挟んで双方が接触して導通したら発光ダイオードが点灯する・・・というシンプルな物です。
ダイオードの後ろにあるリングはただ置いてあるだけです。
これはハードディスクを分解して得た部品ですが、これも完璧に 5.00mm 厚なのでゲージに使おうと思っています。

バックラッシュの測定

今日はバックラッシュの測定をしてみました。

画像は上から順に、X・Y・Z軸の測定の様子です。

昔買って殆ど使っていなかったロー付け用スタンドを流用しました。(これだから物が捨てられなくなってしまう!)

Quattro の設定でスリープ電流を 0 にして測定しました。(必要無さそうなので流すのを止めました。)

測定結果です。
X = 0.240 mm
Y = 0.280 mm
Z = 0.015 mm

X・Y軸に比べてZ軸が非常に優秀なので驚きました。
EMC2 LinuxCNCの設定をすると、ちゃんと遊び無く動作しました。
これで綺麗な円が描ける様になるでしょうか?

EMC2(LinuxCNC) 凄い!

今迄あまり読んでいなかったマニュアルに目を通してみると、実に様々なカスタマイズが出来ることが分かりました。
私の理解できる範疇を遥に越えた世界ですが、EMC2 LinuxCNC は python で作られているのでスクリプトを操ることが出来れば自由自在にいじれる様です。
これまで一番使い難いと思っていた Jog の操作もマニュアル通りに設定すると・・・
 
この様に右上に Jog ボタンが表示できました。
ボタンはキーボードの矢印キーの左右が X - + 、上下が Y + - 、Fn+上下で Z + - と云うように割り当てられているので操作が楽です!
これでいちいちマウスで選択してクリックするという面倒な操作から開放されました!!

この他にもまだまだ使い易く高機能にできそうです。
前述の BACKLASH の設定も上手くできそうです。
とりあえず PRX.ini ファイルの各軸の設定箇所に BACKLASH = 0.000 と記入してみたのですが、問題なく起動しています。
後は実際に Backlash を測定しなければ・・・

EMC2 LinuxCNC ありがとう!」・・と言いたい気持ちです。

EMC2(LinuxCNC) でバックラッシュの補正

"EMC2 backlash" で検索していたら、どうやら .ini ファイルの Backlash=0 に補正値を記入すれば良い様な・・・
しかし、私の PRX.ini ファイルには Backlash= という項目自体が無いのですが、書き足してしまえば構わないのだろうか?
そのうち試してみましょう・・・

補正後の工作

前回の補正でほぼ 1/100mm 程度のプラス目になりました。(X軸・Y軸)
円も少しは真円に近くなりましたが・・・まだずれはあります。
根本的に機械の精度を上げなければならないのでしょうが、MACH3にはバックラッシの補正機能がある様ですね。

今日は実用部品を作ってみることにしました。
先日シェーバーを買い換えたのですが、充電スタンドの置き場所が無いので今まで使っていた壁用ホルダーを利用する為の些細な部品です。


ここにぴったりと収まるプレートを削り出すだけです。
据え置き台の側面にネジ止めして着脱自在です。



 こんな物でもCNCが無ければ作る気は起こらないでしょう・・・


材質は名札用の白いプラスチックです。
これでも穴あけドリル加工、荒削り、仕上げ加工の3工程が含まれています。
G-Simple は実寸の図面さえ作れば刃物径を考慮した補助線を描くといった手間は要りません。その代わり工具の選択と設定、Gコード作成オプションの設定には注意が必要です。

今回、初めて工具交換の含まれる加工を行ったのですが、EMC2 は使い辛いと感じました。
工具交換で停止するものの、位置決めの為にZ軸を動かすにはリセットしないと操作できない・・・
動かす必要が無ければ一時停止解除でそのまま先に進むのですが、結局はリセットして位置調整を終えて Machine>Run from selected line と云う工程を踏むことになります。(もしかしたら自分がわかっていないだけかもしれません。)
バージョン・アップを期待して、それまでは有難く使わせていただきます。

CNCマシンの調整

ちょっとさぼっていたので久々に書き込みます。
今日はマイクロメーターとノギスを使ってテストデータを実測してみました。
切削限界範囲の 130x110 の長方形を描いて計測してみると、X軸が 129.55 Y軸が 109.20 と何れもマイナスしてます。
R55からR5までの同心円を描いてみるとR25あたりから、始点と終点のずれが 0.2mm ほど現れます。
Z軸も 2mm の移動指定が、実際には 1.99mm とこれまたマイナス。
何処をいじれば良いのか良くわからないので、とりあえず此処の設定の 各軸の Leadscrew Pitch の値を変えてみました。
果たしてこれで上手く補正できるのだろうか?
結果は追って報告します。

 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e