キャリパーの改造

木工旋盤での加工中に
どのくらいの太さになったか確認するのに
いちいち回転を止めてノギスで測るのは面倒なので
キャリーパーを購入しました

これは内パスと外パス(内径と外形)が一つで測れるものです

あらかじめ仕上がりの寸法に開いておいて
工作物がその隙間を通過するかどうかで確認するものですが
これは
ちょっと力を加えると広がってしまい
安心して使用できず
使い勝手が良くないので放置してありました

新しく買い直すのは勿体ないので
ひと工夫して使い易くできないかと考えました
ちょこっとロウ付けをしてボルトを通してみました
ナットを回して開きを調整し
それ以上開かないようになりました
常に力が加わっていたほうが使い勝手が良さそうなので
間にバネを入れました
残念ながら
内パス=外パス
にはならないようです

開きを正確に決めておけば
回転させながらこまめに確かめることができます
これで作業効率が上がる・・かな?

ダミー接続管

ピッコロの製作において
一番の問題は接続パーツの製作です

メーカーの違いは勿論ですが
製作時期の違い等による個体差もかなりあります
結局は現物合わせが必要なのですが
目安となるゲージのような物があれば・・・
と常々考えていました

そこでようやく作ることにしました

材料は POM とか ジュラコン  と呼ばれる
ポリアセタールという樹脂にしました

初めはコルク側だけでも・・と考えていたのですが
 中のチューブにも使えるようにしました
ですので
接続管の製作時だけでなく
完成後の確認にも使えそうです

同じ本体用に複数作る場合(ごく稀)には
重宝しそうです

これから楽器の数だけどんどん増えるかもしれません・・

歌口型の変更

昨年の暮れに
変更した型ですが

その後穴の形状を更に変更しました
CNCで削った穴を切り貼りしたものですが
これでケガイて形作ると
どうも変な癖が出て手間取ります
そのせいもあって
歌口の成形に非常に時間が掛かっていました
原因は元穴と貼り合わせた穴との段差にあるようです
ケガク時にどうしても針先が
隙間に入り込んで正確な形にならないようです

そこで
新たに型を作り直すことにしました
といっても
以前作ったものを再利用しただけですが・・
穴が少しだけ大きかったので
叩いて伸ばして小さくした上で
形を整えました
厚さ 0.8mm の銀なので
アールの形状もしっかりと保たれます
そこで
リッププレートの形状を決める
ゲージとして兼用するようにしました

この状態では幅が広すぎるのが分かります
そこで当たりを見ながら削って行くことで
リッププレートの形状を揃えることができます
今までは感覚だけでしたので
より均質に仕上げることができそうです

製作工程も変更することにして
より歌口の成形がスムーズになれば良いのですが




 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e