屋久杉の頭部管 I

以前飫肥杉で製作した方から
今度は屋久杉でのご依頼がありました

前回の経験からも
あまりお引き受けしたくない材料ではあったのですが
貴重な材料をご用意いただいたので
製作することにしました

伐採禁止の屋久杉がなぜ商品として流通しているのか?
不思議に思われるかもしれませんが
土埋木という形で流通しているのだそうです
詳しくはこちらをご覧ください

3本の屋久杉材です
認定書も付いています

右の材料は非常に魅力的な杢目なのですが
節や入り皮が多く
頭部管にするには難しそうです
左の材料も光沢があって美しいのですが
木口が粗くスカスカの状態です
下の柾目に近い材を使うことにしました

先ずは穴あけの為にチャッキングできるサイズにします


前の飫肥杉の時よりも綺麗に加工できました


次の記事 ⇒

掃除棒の製作

先ずは
ピッコロ用のパロサントの材料が
1本分残っていたので作ることにしました





旋盤だけで仕上げるのは難しいので
結局仕上げの成形はヤスリで行います

次はフルート用
縞黒檀の板から切り出しました


 コルク栓の位置を見るのに
少しでも面積が広い方が正確に測れると思って
先端だけ広げたのですが
少々欠けてしまいました
 デザインが決まらないまま
色々と装飾を施してしまいました

先端は頭部管を掃除する際に
広めの方が良い気がしたので
真ん中だけ凹ませてRをつけました

 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e