新しい試みの製作を始めるにあたり
製作工程・手順を見直すことになりました
今までは初めに角材に穴を開けておき
その穴の両端を基準にして
外径の加工を行っていました
どうしても穴あけの際にぶれが生じるのか
偏心して肉厚が変わってしまうことがありました
古楽器製作について詳細に紹介されているページがあるのですが
その方の方法を見習うことにしました
角材をセンター保持して丸材に加工し
そのセンター穴の痕を利用して
ガイド用の穴をあける
というものです
その際に必要なのが
ホローセンターと呼ばれる工具なのですが
どこを探しても製品は見つかりません
ですので
自分で作ることにしました
このように先端が取り外せる回転センター用パーツがあったので
これを利用することにしました
(画像は既に2.5㎜の穴をあけた状態です)
Φ8の刃物鋼を削って先端の尖った形状にします
元のホルダーにホーローネジ用の穴をあけタップをたてました
先程加工したセンターチップにも固定用窪みと
フライス加工をおこないました
元々のセンターチップはテーパーで固定されるのですが
この場合はネジで固定します
ネジを締めて通常のセンターとして作業します
作業が終わったらネジを緩めます
テールストックを送るとセンターが引っ込んでいきます
外周部分が当たり更に送ると食い込んで固定できます
一旦外しても痕が残るのでセンターを保持できます
センターチップを抜いてセッティングし直し
テールストックの後ろからΦ8ロングドリルを挿入し
下穴をあけることができます
円柱の両端を固定した状態で穴あけできるので
より精度が出せるというわけです