知人からの依頼で
Moritz Max Moennig 用の頭部管を製作しました
この楽器は通常に比べて
胴部管が短く
頭部管が長い設計になっています
オリジナル頭部管の実測では
接続部が約2mm長く
歌口中心から管端までは13mm程長くなっていました
上がオリジナルの頭部管
下が今回製作した木製頭部管
普通の頭部管と並べると違いが分かります
オリジナルの頭部管ではあまり音量もなく吹き辛い印象ですが
このライザー付木製頭部管との組み合わせでは
充分メインの楽器として使える気がします
この楽器には
G-A tr と 足部管の Cis レバーが付いています
頭部管の左右を反転すると
ケースにも収まりました
知人からは以下のコメントを頂きました
昨日は自宅の8畳ほどの洋間で、今日は職場の広い音楽室で吹いてみました。
銀の頭部管は自宅ではあまり魅力を感じず、ほとんど木製の頭部管を吹いていました。
職場の広い部屋では銀の頭部管は遠鳴りがしてクラシカルでチャーミングな感じの音に思えました。
しかし、モダン・フルートに比べるとボリューム感がやや足りないように感じます。
木製の頭部管の方ですが、私のスクエア型のサウンドホールと木管に対するイメージに反して、
低音は立ち上がりが早くボリューム感が有り、
高音はきめ細かく柔らでフォーカスのはっきりした美音だと思いました。
全音域にわたりダイナミックレンジの広さを感じました。
ドイツ系の古典楽曲に使おうかともくろんでいましたが、
フランス近代楽曲も含め、これ一本でオールラウンドにこなせそうです。
病みつきになりそうです。