ミニチュア頭部管の製作工程

全工程を記録してみました

これはボコーテという材料です
わりと大きめの端材が残っていますが
とりあえず2本分カットしてみました
※小さい方はヘッドキャップ用です

まず木部の加工から

まずΦ4のドリルで貫通穴を開けます
ギリギリの大きさで作ると穴がずれて失敗します
このくらいあると安心です
角材から円柱に加工していきます
一番太い部分の径の円柱にします

リッププレート部分の直径を出して全体を成形します


次にヘッドキャップを作ります

半分程度をΦ4の円柱になるように削ります
削った円柱部分に真鍮パイプを被せてチャッキングし
反対側を成形します
Φ5段差部分に銀リングが嵌るようにします


ピンを通すためのΦ0.75の穴を開けます

リッププレートと歌口穴の形をケガキます
彫刻刀とヤスリでリップ部分を残して削ります

歌口に穴を開けてナイフとヤスリで形を作ります

ここから金属加工です

銀のリングとエンブレムを作ります
今回はピッコロ用銀チューブから
上下リング用2種類の幅を糸鋸で切り出しました
ドリルに巻いてΦ5のリングを2種類作ります
先程切り出した1つの輪から2個分取れます
ロウ付けします
小さいので気をつけないとすぐに溶けます
余分な銀ロウを削りΦ5のドリルが入るように整形しておきます

次にエンブレムを作ります
上のゲージを使って下のt0.3銀板にケガキます
ケガキ線に沿って切り取りヤスリで成形します(下)
小さいので掴むのに苦労します
その後なましてから曲面にして完成(上)

次に下リング用のパーツを作ります

Φ5の真鍮パイプの片側を削ってΦ4.5の段差を作ります
パーツが揃いました
真鍮パイプのΦ5部分に銀のリングをはめ込みロウ付けします

銀ロウのはみ出しとリング自体を削って面を出します
※センターの真鍮棒は瞬間接着剤で固定してあります

削っている部分が本体接続部の内側に入ります
バーナーで炙って丸棒を外してできあがり
 これを頭部管の下端に差し込んで固定するのですが

Φ4.5のエンドミルで座ぐっておきます

上下のリングとキャップを接着し
全体の形を整えます

ようやく形が整いました
エンブレムとピンを接着
あとは磨いて完成です
磨いて蜜蝋ワックスで仕上げました

ご覧いただいたように結構手間が掛かります 
近々DACでの販売を予定していますが
こんなに時間を掛けていて良いのでしょうか・・・


この一週間で3本というハイペース(?)で完成しました

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 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e