Buffet Crampon 用木製頭部管の製作

サボっていたら

これが今年初の投稿になってしまいました


Buffet Crampon 製木管フルート 用の頭部管製作依頼がありました


通常とは異なる設計なのでアダプターで対応する訳にもいかず
一から製作することに

オリジナルの採寸をしてイメージを固め

とりあえず木取りに入りました

オリジナルはコーカスウッドのようですが
ストックの中からサイズ的に使えそうな明るい色の本紫檀に決定


先ずはジョイントの製作から

シルバーリングは1.2mmの平角線を丸めて2段重ねで径を確保
コルク側外側ジョイント管は0.3mm洋白板を丸めてロウ付け
中筒は0.38㎜銀管

仮組の状態

頭部管の加工に取り掛かる前に
端材を使ってジョイント部分の穴あけを行なってみました
Φ24.7㎜ の穴を開ける必要があるので
寸法調整ができるカンザワのパワービット(手前)を
使用しました
ただ底面が平らに仕上がらないので
後からフォスナービット(Φ23しかない)で仕上げました

不安は残るものの
本番に取り掛かることにしました

多少ブレが生じて気になったものの
取り敢えず完了と思いきや・・
割れと破れが生じていました!

ブレが起こった所為なのでしょう
内径も1mm以上大きくなってしまいました
やはりギリギリの30mm角では無理があります

トラヴェルソ 用にストックしてあった
35mm角のグラナディラ材に変更することにしました

手順も変更して
先ずは丸棒に加工することに
Φ35㎜の丸棒にして
ジョーに咬ませるチャッキング部分も削っておきました

さて
ここからΦ24.7㎜の穴を開けるのですが
今回はブレも考慮して24㎜のフォスナービットを使うことにしました
あいにく手持ちが無かったので
新たに入手しました

今回は「ディグラム」http://digram.jp/ から取り寄せました
ブレ止めを使用して慎重に開けました
安価なビットはすぐに切れなくなりますが
超硬刃のファインカットビットに比べても
切れ味は遜色なく価格は安くてお得です

今回3本注文して数が増えたので急遽スタンドを作りました

24㎜穴を約30㎜まで開け
次の20㎜穴も19.5㎜の深さまで開け終えて
Φ16の下穴もドリルで貫通できました

その後Φ24の穴を慎重に削りながら広げ
ジョイントがピッタリ収まりました

これからリーマによるテーパー加工に入り
いよいよ外形加工に進みます






 

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 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e