さて、バラバラに分解したもののZ軸をどの様に駆動すれば良いか途方に暮れてしまいました。
このフライスはギヤとドリルハンドルの組み合わせで大きく上下動させ、細かな移動はスクリューシャフトとナットの組み合わせに切り替える様になっています。単純にこのままシャフトとステッピングモータをカップリングで連結できれば良さそうなものですが・・・悩んだまま数日が過ぎて行きました。
とりあえず、Z軸は後回しにして先にXY軸に着手することにしました。
XYに関してもオリジナルマインドの
PRXの様なスマートな形にしようとあれこれ考えたのですが、結局5mm厚のアルミ板とΦ10mmアルミ丸棒のカラーによるオーソドックス?な形に決定しました。実はこの丸棒の加工に不安があったので躊躇していたのですが・・・
5mmのアルミ板もたまたま行ったホームセンターには無かったので3mmと2mmの板を重ねることにしました。手間は2倍掛かりますが糸鋸で加工するにはかえって都合が良かったのかも?
加工に際してはCADで図面を引き、それをプリントアウトした用紙を両面テープで材料に貼り付けて行いました。直接材料にけがくよりもこの方がずっとスマートで楽だと思います。(以前このブログに
QCADの設定として載せた図面がそれです。)
さて、問題のアルミ丸棒の加工ですが・・旋盤があればいとも容易く出来る作業なのに。(
その気になれば会社の旋盤を使うこともできたのですが、何故か意固地なくらい自作に拘って手持ちの工具しか使いませんでした。)
さすがに糸鋸で真っ直ぐに切り揃える自信は無かったので小型切断機(ディスクグラインダー)でカットしました。ただし、切断できる最大径が10mmなので、使っているうちに砥石が減ってきて切り残しができました。(おまけにこの切削音は強烈でキリコの飛散も激しいのでなるべく使いたくない!)
結局、切断し終えた丸棒をボール盤のチャックにくわえて回転させ、それを平板上に置いた#180のペーパーに当てて寸法を見ながら仕上げました。
次にΦ4mmのボルトを貫通させるための穴加工ですが、
縦型簡易旋盤?を考案しました。
ドリルチャックに先端テーパー加工した丸棒(鉄)を打ち込み、それをバイスに固定します。 ドリルを上下のチャックに噛ませつつ慎重に位置決めするのが肝心です!
当然ドリル長よりもアルミ丸棒の方が長いので、両側から掘って貫通させます。Φ4.0mmドリルで穴あけしたのですがM4ネジが一発で通りました!(60mm超のM4ボルトが入手できなかったので、長いずんねじを切って使用しました・・・いちいち手間が掛かる・・・)
ここから一気に形が見え始めて来るのでありました・・・・・つづく