My Old Flute 改造計画

今までの流れからはガラッと趣きが変わるかもしれません・・・

※ここに掲載した事項は、あくまでも自身の楽器をプライベートに改造したものです!


これは私が中学3年の時に手にした楽器です。

Standard  03466
"STERLING SILVER" と "TOKYO" の刻印が現在とは異なります。
当時、本体10万8千円、ケース1万2千円・・・締めて12万円と、中学生にとっては贅沢な楽器でありました。
それでも、どうしてもこの楽器が欲しくて、欲しくて・・・趣味で持つことなど許される理由もなく、音大に行くことを決意して親に頼み込んだのでした。(決して裕福な家庭ではありませんでした・・)

先日、会社にあるヘルムート・ハンミッヒを吹く機会が有り、今の楽器とは趣きを異にするその音色に魅力を感じ、取り敢えず頭部管のコピーを作る事にしました。

管はオリジナルの 0.38t をそのまま使用。
接続にはリングを半田付けしてそれらしく。
仕上げはヘラ&手磨き・・・



デザイン上の都合で、胴部管の樽の最上部を頭部管のリングの幅だけカットしました。

糸鋸で切り取り、端面を定盤ならぬガラス板の上にペパーを敷き、平行を保ってひたすらスリスリ・・・という素朴な工法です。
その割に、仕上がりは結構きっちりと上がっています。(^^)v


ついでに、かねてから考えていた右手のみリングキー化に挑みました!
実は改造前の写真を撮り忘れていたので、冒頭の写真で既に気付かれたかも・・・

この楽器の後に買って、今も使っている DN 17970 のキーを外してとってあったので、そのリングキーの中筒を移植することにしました。
現在のカップはプレスによる一体成形ですが、当時のカップは中筒がロー付けされてありました。
下の写真の上2個が中筒を炙って外した DN のカップで、下の3個がその中筒をロー付けしたカバード Standard のカップです。

一番下にあるのは不要になったタンポ台
カバードのカップ中央にセンタードリルで穴を開け、中ぐり用カッターで中筒の際まで攻め、後はナイフで仕上げてペーパー掛け・・・と歌口を作るのとほぼ同じ工程でできあがり!

右手リング完成!
ついでにナンチャッて Cis リング押さえも・・・
この Cis 押さえのリングも、指が中央に落ち着いて中々良いのですが、構えた時の左手親指と人差指の作る”C”の感触がちょっと細いので、装飾を兼ねて穴埋めすることにしました。
縞黒檀で穴埋め装飾
以前穴をあけてしまったヘッドスクリューにも縞黒檀で穴埋め装飾・・・
何だかウ◯チ?の様な形になってしまった・・・
これで、一応一段落しましたが、今後 裏Gis ・バッタの押さえにも木の装飾を施そうと考えています。
そして、ヘッドスクリュー自体を縞黒檀の丸棒から削りだそうという目論見もあって、現在木工旋盤の製作(?!)を検討中です!(懲りないオヤジだ・・・)

※ よゐこは絶対にマネしないでね!!


2 件のコメント:

  1. 素晴らしい。 黒檀のフルート・是非 完成させて下さい。

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  2. コメントありがとうございます。
    黒檀のフルート・・・までは "?" ですが、面白いことに挑戦したいと思います!

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 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e