Silver Ring の製作

木製頭部管に補強と装飾を兼ねて使う銀のリングを
どの様に調達したら良いのか?
当初悩みました。
サイズが決まれば図面を引いて何処かに発注・・・というのが
大きな会社のやり方でしょうが
そんな訳には参りません

そこで簡単に入手できる銀の平角棒から作ることにしました。
t 1.2mm の 3mm 幅と 5mm 幅の2種類

 まずは丁度良い長さに切り出します
手前が3mm幅、奥の2本は5mm

曲げやすいようにこれを鈍しておきます

大体の形に丸めます
両端をぴったり合わせて糸鋸で少しずつ切っていきます
両端が同時に切れればぴったり端面が合うことになります。
最初に切り出す長さはこの作業で短くなる分を考慮します。
微調整は芯金で広げることで可能です。
(大きすぎたら切ってやり直しになりますが・・・)

ロー付けします

指輪用の芯金に通し、軽く叩いて真円に近付けます

余分な銀ローを取り、全体をヤスリで仕上げます
その後にまた芯金に入れて正確なサイズと形に整えます。
そして磨いて完成!
矢印の所一直線上につなぎ目があるのですが
殆ど目立たない状態です。
(老眼には尚更です)

こんな作り方は教わった事もないのですが、
『どうしたら出来るか』
と考えながらやっているうちに出来たので良しとしました。

部品ひとつにも手間が掛かります。

コルク栓製作治具

前回の反射板に続いて
今日はコルク栓を適切な径にくり抜き
同時にセンターに 4mm の穴をあける治具を作ってみました

今までは旋盤を使っていたのですが
穴あけもブレて上手くいかず
削って径を出そうにも真円が出ない状態でしたので
数作るには何か手立てを・・・

そこで思い付きとあり合わせの材料で製作開始・・
どこかで見たことのある真鍮ブロックにドリルをセットできるようにし
刃をつけた管に固定します
(管の材質は内緒です・・・ってそれしか無かったので)
目たてヤスリでぐるっとノコギリ状の刃をつけました
こんな風に皮が剥けるように切り抜かれます
肌の目はちょっと荒いですが
ころがして殺してちょっと仕上げれば使えそうです!
本当はコルク屋にピッタリサイズを発注すれば良いのですが
経費節減の為
安く購入したワイン用アウトレット・コルク栓を使おうという魂胆なのです
!!!


反射板ロー付け治具 II

先日ご紹介したアルミ製の治具ですが
最初の1個は無事にロー付けできたのですが
時間が掛かったのでもっと火力の強いバーナーを使用したところ
溶けてしまいました!
 アルミニウムの融点は 933.5°C ということですが
もっと低い印象でした
きっとこうなることを危惧された先輩方も居られたことでしょうね・・・

そこで急遽新たな治具を作りました
ステンレスの板にφ18mm の穴を開けて銀の円盤をセットし
その中心にφ4mm 真鍮丸棒が来る様にセッティング
ヘッドスクリュー用真鍮ナットを介して固定することにしました
ロー付け後はスクリューを回して外さなければなりませんが
とりあえずは使えそうです
いつも思い付きとあり合わせが基本の工作です・・・

 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e