旋盤加工終了

リーマー加工では苦労しましたが
旋盤加工においても
モンゾの硬さには閉口しました

加工性が悪いという訳ではないのですが
削りカスが殆ど粉となって舞い上がり
大変なことになりました

マスクをしていても
鼻に入って真黒です

仕方なく掃除機を廻しっぱなしで
作業しました

まあ 普段からそうしろよ・・という話ですが


これから手作業に入りますが
作業性は
果たして如何なものでしょうか?


モンゾは手強い!

穴あけの時にはそれほど感じなかったものの
リーマーによるテーパー加工にてこずっています

キリコを見ても分かりますが
ボコーテはサクッと加工できましたが
モンゾは粉のキリコが出るばかりで
なかなか広がってくれません

試しに加工直後のリーマーの温度を計ってみると
131℃ と表示されました

ですので
冷ましながら少しずつ加工しなければならず
時間と根気が要ります・・

次なる課題

以前製作したモパーネウッド製頭部管(MP-30)
を気に入っていただき
それに代わるものを新たに作ることになりました

あいにく
モパーネウッドは現在入手ができません

そこで
割と似ているような気がする
モンゾという木を使うことにしました
随分前に入手して
39x39mmと太い材料だったので
アルトにでも使おうと
温存しておいたものです

もう1本
ボコーテという木でも
作ってみることにしました


    Monzo
【別名】レッドウッド(Leadwood)
【学名】Combretum imberbe
【科名】シクンシ科
【産地】アフリカ南部~東部
【比重】1.20
”鉛木”という別名のように最も硬い木のひとつです
石灰が含まれているそうで
切り口が白くなります
同等に硬い木として
リグナムバイタとスネークウッド
がありますが
どちらも割れの心配があるので使用を控えました

    Bocote
【学名】Cordia spp.
【科名】ムラサキ科
【産地】中米(メキシコ)
【比重】0.80
縞模様の目立つ方です
仏壇や数珠に使われ
黄王檀、黄金檀とも呼ばれるようです


どちらか一方でも
優れた頭部管に仕上がれば良いのですが・・



今日は金属加工

久々に
複数まとめて
ヘッドスクリューのパーツを
作りました

コルクナットは
以前は真鍮のワッシャーと
市販のナットを使っていましたが
最近は
真鍮丸棒から削り出した
一体型に変えました

 ここまでは旋盤加工で

 以前はヤスリで落としていた部分も
フライス加工にしたのですが
固定が甘いと右の二つのように失敗します・・

反射板も作っておきました
明日平面を出して磨けばおしまい

あ~疲れた


銀ライザーの製作 つづき

昨日出来上がったライザーを
製作中の頭部管に埋め込む作業に入りました

朝から半日かけて
何とかピッタリはめ込むことができました
あとは上板の厚み分を座ぐればできあがり・・
と思って中を覗くと
前後の長さが足りず内径に達していません

 
 仕方ないので
3mm幅の板を前後にロウ付けして
継ぎ足しました
形状を整えて
再びはめ込むために微調整をしました

ようやく完成しました

あと2mm程幅の広い平角線を入手する必要があります
ただ
丁度良い規格の物が無いので
板から切り出すことになりそうです

やっぱり手間が掛かり過ぎるかな・・・



銀ライザーの製作

銀ライザー埋め込み
ハイブリッド木製頭部管用の
ライザーの製作について

今までは適当な材料を使っていたので
形状がバラバラでした

これからは均一な形状にするために
新たに材料を揃えて
作業工程を見直すことにしました

 先ずは
1.2mm厚の平角線を切るのですが
最初は寸法が定まらずだいぶ無駄にしました

 巻いてロウ付けして筒にします
 芯金に合わせて成形するのですが
以前作った形から
縦横比が変わったので
先ずは芯金の形状を削り直しました
これでほぼ寸法も出ています

さらに四角い板から
表面に見える 部分を作ります

被せてロウ付けします

余分な板を削ってできあがりです
上の板は殆ど削ってしまうので
勿体無い気がします
プレスで打ち抜けば中の部分も使えるのですが・・・

これでも手間は掛かるのですが
芯金に合わせて形状と寸法を出すので
最終的に内側表面を整える程度で
仕上げることができるので
均質なものができると思います

        次 ⇒

次はこれで

次に取り掛かる材料は
この2本に決めました

 上がイエローハート
下はモラド(サントスローズ)

Yellow heart
【別名】パウ アマレロ (Pau amarello)
【学名】Euxylophora paraensis
【科名】ミカン科
【産地】ブラジル(アマゾン川流域)
【比重】0.80

Morado
【別名】カヴィウナ (Cavuiuna)
    サントスローズウッド
【学名】Machaerium spp. (M.scleroxylon など)
【科名】マメ科
【産地】南米北部(主にブラジルとリビア)
【比重】0.75~0.87



今日はここまで

ペアーウッドの頭部管 III

すべてのパーツをつけ
刻印も終えて
磨きあがりました



あとはオイルを塗り重ねて乾燥

どんな音がするのか
楽しみです

完成して Facebook に載せました。


🔙 前                   



ヤマザクラ製ピッコロ頭部管

前回フルート用に使用した
ヤマザクラで
ピッコロ用頭部管も作ってみました



今回はパウエル用です
製号も P50-YZ と良い番号になりました

フルートと併せてお目見えする機会があれば
良いのですが・・・

ペアーウッドの頭部管 II

前回の状態から
歌口加工に入りました

 穴の加工だけでほぼ丸一日を費やしてしまいました
最も重要な部分ではありますが
少々時間を掛け過ぎの気がします

今日はほぼ半日で銀のリングの製作を終わらせ

あとは接続管と銀パーツをつけて完成に近づきます

🔙 前         次 ⇒


パロサント製コラボ頭部管

前に投稿した前工程から
木製の歌口を付けて完成しました。



今回使用したのはパロサントです

余談ですが
クラウンを磨いたところ
メッキが剥がれて真鍮の色に・・
でも
このままいきます

 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e