頭部管ケース完成!

ようやく出来上がりました!




金具は去年ようやく入手先を探し当て注文したのですが
色や種類を選択する余地がありませんでした・・・
それで丁番も色を合わせて真鍮にしたのですが
サイズと強度において満足な物が
見つかりませんでした

できれば商品にしようかと考えていましたが
とてもそのレベルには達していません
これを製品として量産するにはケース作りに専念するべきでしょう
今後もし必要になったら何処かに発注しようと思います

やっと本業に戻れるぞ!!



頭部管ケースの製作

前回にひきつづき
今回は1本用ケースを2個作りました
ウォールナットのオイル仕上げで綺麗にできました
これからまとめてベルベットの内張りです

頭部管4本用ケースの製作

先日図面を引いた4本入りケースを実際に作ってみました

材料はだいぶ前に用意していたのですが
上と下で違う木材になってしまいました

作り始めて気づいたのですが
4本ケースはくり抜くよりも、箱を作って仕切りの桟を付けた方が
どんなに楽に作れるか!

合計8個の穴をくり抜く作業は大変でした
集中力が途切れて
何か所もミスってしまいました・・・



あとは塗装してベルベットの中敷きを貼る作業が待っています

木製頭部管用ケースの製作

頭部管は何本か完成したものの
それを収納するケースが必要となります

ケースも無垢の木材をくり抜いて作ろうと思い以前から材料を用意してありました。
まずは1本用ケースの図面を引きました
スクリーンショットではありますが
とりあえず形が見えて来ました

ついでに4本収納ケースも作ろうと思い図面に

e
たまにしか使わないCADですがほぼ使い方が呑み込めました

使用しているCADソフトは以前は QCAD という名前から
LibreCad に変わったフリー・ウェアです
時たまフリーズすることがありますが
使い慣れたせいか非常に使いやすいソフトです。

いまどきは 3D CAD なのでしょうが、いまいち苦手で手が出ません。
設計図としてはこれで十分なのですが・・・

さて、次は実践工作です

Silver Ring の製作

木製頭部管に補強と装飾を兼ねて使う銀のリングを
どの様に調達したら良いのか?
当初悩みました。
サイズが決まれば図面を引いて何処かに発注・・・というのが
大きな会社のやり方でしょうが
そんな訳には参りません

そこで簡単に入手できる銀の平角棒から作ることにしました。
t 1.2mm の 3mm 幅と 5mm 幅の2種類

 まずは丁度良い長さに切り出します
手前が3mm幅、奥の2本は5mm

曲げやすいようにこれを鈍しておきます

大体の形に丸めます
両端をぴったり合わせて糸鋸で少しずつ切っていきます
両端が同時に切れればぴったり端面が合うことになります。
最初に切り出す長さはこの作業で短くなる分を考慮します。
微調整は芯金で広げることで可能です。
(大きすぎたら切ってやり直しになりますが・・・)

ロー付けします

指輪用の芯金に通し、軽く叩いて真円に近付けます

余分な銀ローを取り、全体をヤスリで仕上げます
その後にまた芯金に入れて正確なサイズと形に整えます。
そして磨いて完成!
矢印の所一直線上につなぎ目があるのですが
殆ど目立たない状態です。
(老眼には尚更です)

こんな作り方は教わった事もないのですが、
『どうしたら出来るか』
と考えながらやっているうちに出来たので良しとしました。

部品ひとつにも手間が掛かります。

コルク栓製作治具

前回の反射板に続いて
今日はコルク栓を適切な径にくり抜き
同時にセンターに 4mm の穴をあける治具を作ってみました

今までは旋盤を使っていたのですが
穴あけもブレて上手くいかず
削って径を出そうにも真円が出ない状態でしたので
数作るには何か手立てを・・・

そこで思い付きとあり合わせの材料で製作開始・・
どこかで見たことのある真鍮ブロックにドリルをセットできるようにし
刃をつけた管に固定します
(管の材質は内緒です・・・ってそれしか無かったので)
目たてヤスリでぐるっとノコギリ状の刃をつけました
こんな風に皮が剥けるように切り抜かれます
肌の目はちょっと荒いですが
ころがして殺してちょっと仕上げれば使えそうです!
本当はコルク屋にピッタリサイズを発注すれば良いのですが
経費節減の為
安く購入したワイン用アウトレット・コルク栓を使おうという魂胆なのです
!!!


反射板ロー付け治具 II

先日ご紹介したアルミ製の治具ですが
最初の1個は無事にロー付けできたのですが
時間が掛かったのでもっと火力の強いバーナーを使用したところ
溶けてしまいました!
 アルミニウムの融点は 933.5°C ということですが
もっと低い印象でした
きっとこうなることを危惧された先輩方も居られたことでしょうね・・・

そこで急遽新たな治具を作りました
ステンレスの板にφ18mm の穴を開けて銀の円盤をセットし
その中心にφ4mm 真鍮丸棒が来る様にセッティング
ヘッドスクリュー用真鍮ナットを介して固定することにしました
ロー付け後はスクリューを回して外さなければなりませんが
とりあえずは使えそうです
いつも思い付きとあり合わせが基本の工作です・・・

反射板ロー付治具

コルク栓とセットの反射板
真鍮丸棒と銀の丸板をロー付する為の位置決め治具を作りました
あれこれ考えてとりあえず手持ちの材料で思い付くものを形にしてみました
アルミチャンネルにφ4mmとφ18mmの同心円の穴をあけて
円盤の中心に真鍮棒をセットするのが狙いです
穴開けはCNCフライス盤で行いました
これだけではアルミの板厚が2mmなのでうまく垂直が保持できません
そこで右上の真鍮のブロックにφ4mmの穴をあけて補助することにしました
重しにもなって具合が良い様です

 無事にロー付できました!
これから更に旋盤で直径を正しい寸法に削り出します

ブレ止めの改良

先日、アフリカン・ブラックウッドの円柱の穴開けの際に
旋盤オプションのブレ止め器具を使ったのですが
砲金製の爪で深い傷を付けてしまいました。

そこでPOM(ポリアセタール)で新しい爪を作ってみました
もちろん図面を引いてCNCで削り出しました
POMは自己潤滑性があり非常に摩擦抵抗の小さい樹脂です
形状も丸くしたので傷をつけずにブレの抑止が出来れば良いのですが・・・

グラナディラの加工 其ノ三

ようやく形になりました
磨くとプラスチックのような光沢になります
 歌口もまずまずうまく削れました


 あとは銀のリングと接続を付けるだけです。


グラナディラの加工 其ノ二

前回の続きです

外形のロクロ作業とテーパー中ぐりを終えた状態です

実はドリルによる穴開けの際にブレ防止の固定器具を使ったのですが
思わぬ傷をつけてしまい、それを修正した為に
設計通りの形にできませんでした・・・

これがテーパー中ぐりの切り粉
おかげで手はまめだらけに
もっと良い方法(道具)を考えないと・・・

リッププレートの型紙ならぬ型金をあてて罫書き
ノミとヤスリで削り出します

殆ど手力による作業なのです。

グラナディラの加工

いよいよグラナディラ(アフリカンブラックウッド)を使って
頭部管を作ることにしました。

まずは角材を丸棒に加工

ようやく角が取れて丸くなりました

これから必要な直径まで削り出します。


第1号のハードメープルもリングの交換をして再塗装
2本目のローズウッドも塗装が済んで只今乾燥中

貧乏は技術を磨く?

φ8mm の穴を掘るのに良い刃物がありません。
貫通させるならドリルで良いのですが
φ8mm となると全長も長いので首を振ります。
本当はエンドミルがあれば良いのですが、手元にあるのはシャンクφ6mm のみ

そこでφ8mm の丸棒(刃物鋼)で作ってみることにしました。
グラインダーで失敗しないように根気よく削り
刃をつけて
バーナーで炙って焼き入れしました。
あとは砥石で刃を仕上げて完成!



問題なく穴を掘ることができました。

 まあ、手間は掛かりますが欲しい物は自分で作ってしまえば節約になります。
そのうち旋盤用のバイトも作らねば・・・

今日は鍛冶屋、昨日はリング作りの宝飾屋、その前は木工の彫刻屋
明日は塗装屋さんかな
最近自分が何屋か把握できなくなっています・・・

 こちらも note に投稿したのでリンクを貼っておきます。 https://note.com/utakuchikoubou/n/n54424a95df5e